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庭や建物の裏にある排水桝の近くでネズミを見た場合、「下水から家の中へ入っているのではないか」と不安になる方も多いでしょう。
結論からいうと、ネズミが下水管や排水管を移動し、破損した排水桝や配管の隙間を経由して床下へ侵入する可能性はあります。
ただし、排水桝があるだけで、ネズミがそのまま室内まで入ってくるわけではありません。実際の現場では、排水桝の破損に加えて、地中配管の亀裂、基礎の隙間、床下換気口の破損、室内側の配管貫通部など、複数の条件が重なっているケースが多くあります。
この記事の要点
排水桝や下水管が、ネズミの移動経路になる可能性はあります。
大阪市も、ネズミは下水管や電線などを通って住宅へ近づき、外壁や通気口、配管まわりなどの隙間から侵入すると案内しています。特にドブネズミは、下水道や床下など、地面に近く水気のある場所で活動しやすい種類です。
ただし、正常に施工・維持されている排水設備であれば、公共下水道から排水桝を経由し、自由に床下や室内へ出られるわけではありません。
侵入経路になりやすいのは、次のような異常がある場合です。
排水桝は、室内への直接的な入口というよりも、下水管から地中や床下へ移動するための中継地点になる可能性がある設備と考えると分かりやすいでしょう。
排水桝とは、敷地内の排水管を合流させたり、詰まりや破損を点検したりするために設置される設備です。
横浜市では、台所、浴室、トイレなどから出る汚水や、宅地内に降った雨水を公共下水道へ流すための排水管、汚水桝、雨水桝などを「排水設備」としています。宅地内の排水設備は、原則として建物所有者などが設置・維持管理します。
| 設備 | 主な役割 | ネズミとの関係 |
|---|---|---|
| 汚水桝 | トイレ、キッチン、浴室、洗面所などの生活排水を流す | 公共下水道につながっているため、破損時は移動経路になる可能性がある |
| 雨水桝 | 屋根や敷地に降った雨水を集めて流す | ふたの欠損や桝の破損があると、隠れ場所や地中への入口になる可能性がある |
| 接続桝・公共桝 | 宅地内の排水設備と道路側の公共下水道をつなぐ | 管理区分を確認したうえで、異常箇所に応じた相談が必要 |
汚水桝は、トイレ、キッチン、浴室、洗面所などから出た生活排水を公共下水道へ流す系統に設置されます。
下水側で活動するドブネズミの移動経路に近い設備ですが、正常な配管や桝から、ネズミが自由に床下へ出られるわけではありません。
桝本体の割れ、管接続部の欠損、地中配管の破損などがある場合に、周囲の土中へ移動できる経路が生じます。
雨水桝は、屋根や敷地に降った雨水を集める設備です。
汚水管とは別系統になっていることも多いため、雨水桝でネズミを見たからといって、そこから室内へ侵入したとは断定できません。
ただし、ふたが外れている、桝本体が割れている、周囲に落ち葉や草が堆積している場合は、ネズミの隠れ場所や移動経路になることがあります。
宅地内の排水設備と、道路側の公共下水道をつなぐ場所に設けられる桝です。自治体によって名称や管理範囲が異なります。
接続桝から道路側で汚水があふれている場合は、公共下水道側の詰まりも考えられます。一方、宅地内の排水管や桝の破損は、所有者側の管理となることがあります。
ドブネズミは、下水道や排水溝など、水気のある場所で活動することがあります。
下水管から宅地内の汚水管へ移動し、排水設備に破損箇所があると、そこから地中へ出る可能性があります。
地中の排水管に亀裂や接続外れがあると、管内を移動していたネズミが周囲の土中へ出られることがあります。
特に、次のような建物では注意が必要です。
地中配管の破損は、地上から見ただけでは分からないことがあります。桝の中に土砂が入っている、排水が頻繁に詰まる、地面が陥没している場合は、管内カメラ調査などが必要になることがあります。
排水桝本体や接続部が壊れていると、桝周辺の土が流出し、地中に空洞が生じることがあります。
ネズミがその空洞を通って建物基礎付近まで移動し、基礎の欠けや床下換気口から床下へ入る可能性があります。
リフォームや設備撤去後に、古い排水管が閉塞されずに残っていることがあります。
次のような設備を撤去したことがある場合は注意が必要です。
用途が分からない配管を見つけても、自己判断でモルタルや発泡材を詰めてはいけません。排水管ではなく、通気管や掃除口である可能性もあります。
床下へ侵入したネズミは、キッチン、洗面所、洗濯機、トイレなどの配管が床を通る部分から室内側へ移動することがあります。
そのため、排水桝からの侵入が疑われる場合は、次の経路を一続きで確認する必要があります。
| 確認するサイン | 考えられる問題 |
|---|---|
| ふたの割れ・ずれ | ネズミが桝内へ出入りしている可能性 |
| 桝本体の亀裂 | 土中へ移動できる隙間が生じている可能性 |
| 接続部分の穴 | 排水管と桝の接続不良やモルタルの脱落 |
| 桝内への土砂流入 | 地中配管の破損や周辺地盤の空洞化 |
| 周囲の穴・新しい土 | ネズミの巣穴、漏水、地盤沈下など |
| 黒いフンや擦れ跡 | ネズミが繰り返し通っている可能性 |
| 下水臭 | トラップ異常、配管破損、排水漏れなど |
| 排水時のゴボゴボ音 | 排水管の詰まりや通気不良 |
排水桝のふたに亀裂や欠けがあり、枠との間に大きな隙間ができている場合は、ネズミが桝内へ入りやすくなります。
次の状態がないか、外観から確認してください。
重いふたを無理に持ち上げると、指を挟んだり、割れたふたを桝内へ落としたりする危険があります。まずは外観を写真に残しましょう。
排水管と桝の接続部分が欠けている、または充填材が脱落していると、ネズミが土中へ移動する経路になる可能性があります。
桝内に土が流れ込んでいる場合は、ネズミだけでなく、排水漏れや地盤の空洞化も考えられます。
排水桝、建物基礎、植栽、物置の周辺に穴があり、新しい土が盛り上がっている場合は、ネズミが掘った穴の可能性があります。
ただし、穴だけでネズミとは断定できません。漏水、昆虫、モグラ、地盤沈下など、別の原因もあるため、フンや黒ずみ、足跡と合わせて確認します。
排水桝付近や室内で下水臭がする場合は、排水トラップが正常に機能していない、排水管が破損しているなどの可能性があります。
東京都下水道局も、台所や洗面台で下水臭がする原因として、トラップが設置されていない、または正常に機能していないなどの排水設備不良を挙げています。
下水臭だけでネズミの侵入が確定するわけではありませんが、排水設備に異常がある可能性を示すサインです。
排水桝付近だけでなく、次の症状も同時に確認される場合は、床下までネズミが移動している可能性があります。
床下の排水管が壊れて水が漏れている場合は、ネズミ被害だけでなく、木部の腐食、カビ、害虫発生につながるおそれがあります。
建物の外周を歩き、丸形または角形のふたを探します。「汚水」「雨水」「下水」などの表示がある場合は、種類も記録しましょう。
建築図面や排水設備図がある場合は、キッチン、浴室、トイレから公共下水道までの配管ルートを確認します。
排水桝を開ける前に、次の場所を撮影します。
全体が分かる写真と、破損部分を拡大した写真の両方を残しておくと、業者へ状況を説明しやすくなります。
キッチン、浴室、洗面所などで水を流し、次の異常がないか確認します。
複数の水回りで同時に排水不良が起きている場合は、個別の排水口ではなく、宅地内排水管や接続桝に問題がある可能性があります。
排水桝と建物基礎の間に、次の痕跡が続いていないか確認します。
排水桝の近くにフンがあっても、基礎まで痕跡が続いていなければ、別の場所へ移動している可能性もあります。
屋外の排水桝付近に痕跡がある場合は、同じ配管系統の室内側も確認します。
屋外、床下、室内の痕跡をそれぞれ確認し、位置関係をつなげて考えることが重要です。
排水桝や下水管へ自己判断で殺鼠剤を投入するのは避けてください。
薬剤が水で流される、意図しない場所へ広がる、死骸の場所が分からなくなるなどの問題があります。
使われている排水管を塞ぐと、汚水の逆流や設備故障につながります。
不要な配管に見えても、通気管、掃除口、雨水管として使用されている可能性があります。用途を確認せずに塞いではいけません。
排水桝は、排水管の点検や清掃を行うための設備です。
ネズミが気になるからといって、ふたを接着剤やモルタルで完全に固定すると、詰まりや破損が起きた際に点検できなくなります。
古いコンクリート製のふたは重く、劣化して割れやすくなっています。無理に持ち上げず、外観から確認できる範囲にとどめましょう。
床下には、釘、配線、カビ、害虫、排水漏れなどの危険があります。
ネズミを追い詰めると、別の部屋や天井裏へ移動することもあるため、点検口から見える範囲以上の調査は専門業者へ相談してください。
| 相談先 | 主な調査・作業 |
|---|---|
| 害獣駆除業者 | ネズミの種類、フン、足跡、移動経路、侵入口の調査、捕獲、追い出し、侵入防止 |
| 排水設備工事業者 | 排水桝・排水管の破損、詰まり、接続不良、地中配管の調査・修理 |
| 自治体の下水道窓口 | 公共下水道側の異常や、宅地内設備との管理区分の確認 |
| 工務店・建築業者 | 基礎、床下換気口、床材、土台など建物部分の修繕 |
接続桝から道路側で汚水があふれている、公共下水道側の詰まりが疑われる、管理区分が分からない場合は、自治体の下水道窓口へ確認します。
調査や見積もりを依頼する際は、次の点を確認してください。
「排水桝から入っています」と口頭で説明されただけでは、十分な判断材料とはいえません。
フン、足跡、擦れ跡、破損箇所、床下までの導線など、侵入経路の根拠を写真で示してもらいましょう。
自治体や水道局と関係があるように見せかけ、排水管の点検や洗浄を勧める点検商法が報告されています。
横浜市も、必要のない宅地内排水設備の点検を行い、不当な代金を請求したり、薬品や機器を販売したりする事例について注意を呼びかけています。
突然訪問してきた業者から「今すぐ修理しないと危険」「今日契約すれば安くなる」と言われても、その場で契約しないようにしましょう。
破損箇所の写真、管内カメラの映像、工事範囲、見積もりの内訳を確認し、必要に応じて別の業者からも見積もりを取ることが大切です。
排水桝の近くでネズミを見たとしても、排水桝だけを確認して侵入口を断定することはできません。
駆除王では、排水桝から建物までの位置関係を確認し、次の場所を一つの経路として調査することを重視しています。
現場によっては、排水桝の近くにネズミがいても、実際の侵入口が床下換気口や基礎の欠けだったというケースがあります。
一方で、古い排水桝の接続部分が壊れ、周囲の土が流出して床下側へつながっているケースもあります。
大切なのは、排水桝だけを修理することではなく、ネズミがどこから地中へ出て、どこから建物へ入ったのかを確認することです。
ドブネズミなどが、下水管や排水管を移動することはあります。
ただし、正常な排水設備から簡単に室内へ入れるわけではありません。排水桝や配管の破損、接続部分の隙間、開放された古い配管などがある場合に、侵入経路が生じる可能性があります。
ふたが割れている、枠との間に大きな隙間がある場合は、交換や修理を検討してください。
ただし、ふただけでなく、桝本体や配管接続部も壊れていないか確認する必要があります。
雨水桝が割れている、ふたが外れている場合は、ネズミの隠れ場所や地中への入口になる可能性があります。
ただし、雨水桝と汚水管が別系統になっている建物も多く、雨水桝から直接室内へ入ったとは限りません。
地上からの目視だけでは確認できない場合があります。
排水設備工事業者が、桝内部の確認、管内カメラ調査、漏水や接続状態の点検などを行います。
フン、足跡、物音、侵入口など、ネズミの活動調査は害獣駆除業者へ相談します。
排水桝や排水管の破損、詰まり、接続不良は、排水設備工事業者へ相談します。両方に問題がある場合は、それぞれの調査結果を共有して進める必要があります。
排水桝が実際の侵入経路であれば、修理は必要です。
ただし、すでにネズミが床下や天井裏へ侵入している場合は、排水桝の修理だけでは解決しません。建物内にいるネズミへの対応と、床下換気口や配管貫通部などの封鎖も必要です。
ドブネズミなどは、下水管や排水管を移動することがあります。
排水桝や地中配管に破損があると、ネズミが管内から土中へ出て、基礎や床下換気口を通って建物へ侵入する可能性があります。
排水桝付近でネズミやフンを見つけた場合は、次の場所を順番に確認してください。
排水桝を塞ぐ、下水管へ薬剤を入れる、用途不明の配管を埋めるといった自己判断の対処は、排水不良や汚水の逆流につながるため避けましょう。
排水桝付近の痕跡と、床下の物音や室内のフンが同時に確認される場合は、ネズミの移動経路を早めに調査することが重要です。
排水桝や床下からのネズミ侵入でお困りの方へ
駆除王では、目に見えるネズミを捕獲するだけでなく、排水桝、基礎、床下換気口、配管貫通部などを確認し、建物への侵入経路を調査します。
排水桝の近くにフンがある、床下から物音がする、室内の水回りでもネズミの痕跡が見つかった場合は、被害が広がる前にご相談ください。