
家の中で聞こえる異音から、原因となりやすい害獣・害鳥を高精度で絞り込む方法
時間帯×音×場所の3軸での切り分け
やっていい初動/やってはいけないNG対応
プロに相談すべき判断ラインと、再発を防ぐ正しい順番
家の中の異音は、「時間帯」「音の種類」「聞こえる場所」をセットで見れば、
ネズミ・イタチ・ハクビシン・コウモリ・鳥などの候補をかなりの精度で特定できます。
そして最も重要なのは、対処の順番を間違えないこと。
正解ルートは基本的にこれです。
観察・記録 → 痕跡確認 → 追い出し/捕獲 → 清掃・消毒 → 侵入口封鎖 → 再発チェック
逆に、音がするからといって最初に塞ぐと、
閉じ込め・悪臭・家屋破損などの“地獄ルート”に入りやすくなります。
異音の特定は、メモの質で勝負が決まります。
以下のテンプレをそのまま使ってください。
日時:
天候:晴れ/雨/強風/寒い/暑い
時間帯:夕方/夜/深夜/明け方/朝/昼
場所:天井裏/壁の中/床下/ベランダ/屋根/換気口付近
音:カリカリ/ガリガリ/サササ/ドタドタ/バサバサ/コトン
継続:数秒/数分/断続的/毎日
変化:雨の日に増える/朝だけ/夜だけ など
録音できるならベスト。
“音のサイズ感”は文字より録音が正確です。
当てはまるものを選んで、候補を絞り込みます。
夜〜明け方に増える → ネズミ/イタチ/ハクビシン/コウモリ
朝方だけ目立つ → 鳥/コウモリ
雨の日に増える → 侵入口がある可能性大(ネズミ/鳥/コウモリ/イタチ)
人の動きと連動して鳴る → 建材・湿気由来の可能性(害獣以外)
カリカリ/ガリガリ → ネズミの可能性が高い
サササ/カサカサ → 小型の移動音(ネズミ等)
ドタドタ/ゴトッ → 体の大きめな動物(イタチ/ハクビシン等)
バサバサ/チョンチョン → 鳥の羽音・歩行音
コトン/トン/軽い落下音 → 屋根裏での移動・飛び降り
天井裏 → ネズミ/イタチ/ハクビシン/コウモリ
壁の中 → ネズミ優勢(配線リスクが高い)
床下 → ネズミ/湿気/シロアリの切り分けが必要
屋根・軒下・ベランダ → 鳥/コウモリ
換気口周辺 → 小型侵入の起点になりやすい
以下は“最短で当たりを付ける”ための実務用まとめです。
最有力:ネズミ
次点:イタチ
音が軽く速い → ネズミ寄り
1回1回の音が重い → イタチ寄り
断熱材が広く踏み荒らされている → イタチ寄り
→ 子記事リンク想定:
「天井裏の“カリカリ/コトコト”はネズミ?イタチ?見分け方」
最有力:ネズミ
配線をかじる可能性
漏電・火災リスクに注意
→ 子記事リンク想定:
「壁の中の“ガリガリ”は何?|配線被害・漏電・火災リスクと正しい対処法」
最有力:ネズミ
ただし要注意:
ミシミシが人の歩行と連動するなら湿気・床材の可能性
床が沈む/羽アリが出たならシロアリ疑い
→ 子記事リンク想定:
「床下の異音の正体|湿気・シロアリ・害獣を“音と症状”で切り分ける完全ガイド」
最有力:鳥(ムクドリ/ハト/スズメ等)
次点:コウモリ
糞に白い成分が混じる → 鳥
黒い小粒で崩れやすい → コウモリ
→ 子記事リンク想定:
「朝方だけ音がするのはなぜ?|鳥・コウモリ・小動物の可能性と見分け方」
侵入口推定の最大チャンス
屋根・軒下で増える → 鳥/コウモリ/イタチ
壁内で増える → ネズミ
床下で増える → ネズミ+湿気音の混在に注意
→ 子記事リンク想定:
「雨の日に異音が増える理由|侵入口と巣の位置を推定する“天候診断”のコツ」
音だけでは候補止まり。
**痕跡(フン・ニオイ・巣材・断熱材の荒れ)**を加えると、判断が一気に固まります。
ネズミ:米粒〜小豆くらいの細長い粒
イタチ:太めでねじれがあり、毛などが混じることも
鳥:白っぽい成分が混ざる
コウモリ:黒い小粒で崩れやすい
アンモニア臭 → ネズミ
獣臭が強い → イタチ等の可能性
危険作業なしでできる範囲に限定します。
音ログを取る(最重要)
点検口があれば
断熱材の乱れ
フン
巣材
をライトで確認
室内の誘引源を減らす
食品の密閉
ゴミの即密閉
ペットフードの管理
外周の目視
通気口
配管周り
軒天の破損
外壁の隙間
最も多い失敗です。
中にいる状態で塞ぐと
閉じ込め
天井裏や壁内で死亡→悪臭
室内側へ逃げ込む
破壊行動で被害拡大
につながることがあります。
天井裏・壁内で死骸化すると
臭い・ウジ・ハエ・二次被害の原因になりやすいです。
転落リスクが高い上、
封鎖箇所の見誤りが再発の原因になります。
音が1週間以上継続
フンや尿臭が確認できる
壁内でガリガリ音(配線リスク)
断熱材の荒れが目立つ
小さな子ども・高齢者がいる
以前より虫(ダニ様の小さな黒点)が増えた
“調査→追い出し→清掃→封鎖”までワンストップでやれる会社を選ぶと、
結果的に再発コストが下がります。
異音相談で最も成果が出る黄金手順を、もう一度整理します。
観察・記録
痕跡確認
侵入口・導線の特定
追い出し/捕獲
清掃・消毒
封鎖
一定期間の再チェック
この順番が崩れるほど、
「一度静かになったのにまた鳴る」という再発パターンに入りやすくなります。
A. 移動しただけのことが多いです。
巣や侵入口が残っていれば、気温や天候で再開します。
A. 起きます。
通気構造・配管の取り合い・外構の形状など、
わずかな隙間が起点になる例があります。
A.
複数個体
複数種が同居(例:ネズミを追ってイタチが入る)
動物音+建材音の混在
の可能性があります。
痕跡確認で整理するのが近道です。
家の中の異音は、
時間帯×音×場所で整理すれば、原因をかなりの精度で絞れます。
天井裏の軽いカリカリ → ネズミ優勢
壁内のガリガリ → ネズミ+配線リスク
床下は害獣だけでなく湿気・シロアリも切り分け
朝方の屋根・軒下 → 鳥/コウモリ
雨の日に増える → 侵入口推定のチャンス
そして何より大事なのは、
追い出し前に塞がないこと。
観察→追い出し→清掃→封鎖
この順番を守るだけで、再発率とコストは大きく変わります。
天井裏の音が気になる方は
「天井裏の“カリカリ/コトコト”はネズミ?イタチ?見分け方」もあわせてご覧ください。
壁の中のガリガリ音は火災リスクもあるため、
「壁の中の“ガリガリ”は何?|配線被害・漏電・火災リスクと正しい対処法」で早めに確認を。
床下は湿気やシロアリの可能性もあるので、
「床下の異音の正体|湿気・シロアリ・害獣を“音と症状”で切り分ける完全ガイド」が参考になります。
朝方だけの音は鳥・コウモリのサインかもしれません。
「朝方だけ音がするのはなぜ?|鳥・コウモリ・小動物の可能性と見分け方」へ。
雨の日に音が増える場合は侵入口推定の好機です。
「雨の日に異音が増える理由|侵入口と巣の位置を推定する“天候診断”のコツ」もチェックしてください。