COLUMNコラム

壁の中の“ガリガリ”は何?|配線被害・漏電・火災リスクと正しい対処法

2025.12.11
壁の中の“ガリガリ”は何?|配線被害・漏電・火災リスクと正しい対処法

この記事の結論

壁の中から聞こえる「ガリガリ」「カリカリ」という音は、ネズミが原因である可能性が非常に高い異音です。
壁内には電気配線や断熱材が通っているため、放置すると漏電・火災・衛生被害につながる恐れがあります。

「音がする=まだ“家のダメージが軽い段階”」であることも多く、
早期に原因を特定して侵入経路を断つことが最も安全で経済的な対策です。

壁の中の異音が“特に危険”な理由

天井裏や床下と違い、壁の中は

  • 電気配線

  • 通信線

  • 断熱材

  • 柱・間柱

が密集しています。
ネズミは歯が伸び続けるため、硬いものをかじって長さを調整する習性があり、
この行動が配線の被覆破損につながることがあります。

配線被害の怖い点は、
目に見えない場所で進行し、気づいたときには危険度が高いことです。

音の特徴で原因を推定する

ネズミの可能性が高い音

  • 細かい“ガリガリ/カリカリ”

  • 壁の中を上下に移動するような音

  • 夜〜明け方に増える

  • キッチン・収納・洗面など生活動線の近くで起きやすい

配管や柱を伝って移動するため、
**音が“縦にスッと移る”**のがネズミらしい特徴です。

イタチ・テン等の可能性

  • **“ゴトッ”“ドン”**と重めの衝撃

  • 単発〜短時間の滞在音

  • 屋根裏や外壁の隙間と連動して発生

壁内を“長期滞在する住処”にするより、
移動通路として使っているケースが多めです。

火災・漏電につながる“要注意サイン”

異音に加え、次の症状がある場合は優先度を上げて対応してください。

  • ブレーカーが時々落ちる

  • コンセント付近が熱い/焦げ臭い

  • 壁の中から焦げたようなニオイ

  • 家電の動作が不安定

  • 同じ場所で異音が急増した

この場合は害獣対策だけでなく、
電気設備の点検を同時に進めるのが安全です。

侵入経路の“壁内あるある”

壁の中にネズミがいる場合、
侵入口は壁そのものではなく外周の隙間であることがほとんどです。

  • 配管の貫通部

  • 通気口や換気フード

  • 基礎と外壁の取り合い

  • 外壁のひび割れや劣化

  • 物置・室外機周りの隙間

「家の中だけ対策」しても、
外からの侵入が続けば再発します。

自分でできるセルフチェック

室内側

  • 壁際やキッチン下に小さなフンがないか

  • 食品棚や床下収納の周辺で紙・袋のかじり跡がないか

  • 室内の異臭(アンモニア臭)

屋外側

  • 通気口の破損

  • 配管の隙間

  • 雨樋・外壁の継ぎ目

  • 物置周りの巣材

特に食べ物の匂いが出やすい場所は、
ネズミが壁内へ移動する起点になりやすいです。

絶対に避けたいNG対応

壁の中に薬剤を大量噴霧する

壁内は密閉構造のため、
薬剤が想定外の範囲に回ることや、
住環境への影響リスクがあります。

毒餌を壁際に置くだけで終わらせる

一時的に静かになっても、
壁内で死亡→悪臭や虫害につながる恐れがあり、
根本の侵入遮断ができません。

侵入口の“思い込み封鎖”

見当違いの場所を塞ぐと、
動物が別ルートを拡張して被害範囲が広がることがあります。

正しい解決フロー

  1. 異音の位置と時間帯の記録

  2. フン/かじり跡/外周の侵入口確認

  3. 調査(必要に応じて機器・点検口)

  4. 追い出し・捕獲等の適切処置

  5. 清掃・消毒

  6. 侵入口の封鎖

  7. 再発防止

壁内異音は、
“どこから入ってどこを通っているか”という導線設計の理解が重要です。

DIYの限界とプロの価値

壁の中は
見えない・触れない・配線があるという条件が揃うため、
DIYはどうしても

  • 原因特定の精度が低い

  • 再発が起きやすい

  • 電気的リスクに対応しづらい

という弱点があります。
調査力と封鎖施工の質が最も成果を左右します。

よくある質問

Q. 壁を叩くと静かになります。放置してよい?

A. 一時的に移動しただけの例が多く、巣や侵入経路が残っていれば再発します。

Q. 新築でも壁内のネズミはありますか?

A. あります。外構・配管周りなどわずかな隙間が起点になることがあります。

Q. 音がキッチン周りに集中しています。

A. 食品臭や水源が近いと、ネズミの行動圏の中心になりやすいです。衛生管理の強化と外周封鎖が効果的です。

まとめ

壁の中の「ガリガリ」は、
ネズミの配線リスクを最優先で疑うべき危険信号です。
音が続く段階で
調査→追い出し→清掃→封鎖まで一括対応すると、
被害の拡大と再発を最小化できます。