屋根裏から騒音〔ガサガサ、バタバタ〕や悪臭・異臭がすると、気になり眠ることもできませんよね。
すぐにでも駆除をしたいと考える方も多いと思います。
アライグマは自分で駆除・対策することも可能です。
ただし、※鳥獣保護管理法で保護されており、許可なく捕獲することや傷つけることは禁止されています。
また、傷つけずにうまく駆除できたとしても、再び戻ってくる〔再侵入される〕ことも多いです。
そこで、アライグマを駆除して再発を防ぐため、次のことについて解説したいと思います。
この記事を読んでいただき、アライグマ駆除に成功して被害を止めることができ、また再発の心配を減らすことで、安心して生活できるようになればと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
屋根裏など家屋に侵入してしまっているアライグマ被害を止める場合には、
が大切になります。
アライグマは※鳥獣保護管理法で保護・管理の対象の動物となっています。
許可なく捕獲をしたり傷つけたりすることは禁止されています。
違反してしまうと1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられることがあります。
また、アライグマは外来生物法の特定外来生物にも指定されています。
生きたまま運搬することや野外に放つことも原則禁止とされています。
捕獲ではなく追い出し、再侵入されないように対処するのであれば、許可なく自分でおこなうことが可能です。
ただし、アライグマは学習能力が非常に高く、追い出しただけでは戻ってきてしまう事が殆どです。
そのため、追い出しを行った後に再侵入防止対策行うことが最も大切になります。
それぞれの方法について、詳しく解説いたします。
アライグマは凶暴な性格をしているため、襲われるとケガをする危険性が非常に高いです。
人へ感染する病原菌や寄生虫を保持しているリスクがありますので、アライグマに直接接触しなくても、糞尿から感染するおそれもあるため、作業をおこなうときには次のことを必ず守りましょう。
つなぎが好ましい。
絶対に無理に近づいたりしない。
アライグマを追い出すには、アライグマが苦手とするにおいや成分を使うことが有効です。
①木酢液または竹酢液
②ハッカ油、ハーブ系の臭い
③漂白剤
④唐辛子エキス
木酢液は木を焼いて木炭を作るときに出る煙を液体にしたものです。
竹酢液は原料が竹です。
本能的に山火事を想像し、山火事のにおいと勘違いし、危険な場所と感じ逃げていきます。
またハッカ油やハーブ、漂白剤、唐辛子エキスも、嗅覚が優れたアライグマにとってはとても強いにおいと感じるため、屋根裏から追い出すことができます。
液剤を染み込ませた紙や布をトレーやお皿に入れて、屋根裏に置く。
その他にはペットボトルやバケツなどの容器に入れて屋根裏に設置するのも⭕️
スプレーで屋根裏に散布する(木酢液以外)
木酢液はにおいが強烈のうえに、天井にシミを作ってしまう可能性があるため、スプレーで直接散布することはおすすめしません。
スプレーでの散布は、においの弱い漂白剤はそのまま、唐辛子エキスやハッカ油は水で薄めてから行いましょう。
また、木酢液やハッカ油は、床や服についてしまうとシミができるてしまうので、使用時には注意してください。
また、これらのにおいや成分が使われている忌避剤やくん煙剤も市販で購入できますので、使用することで効率的に追い出すことが可能です。
屋根裏にアライグマがいる場合は、侵入口から遠い箇所の屋根裏でダニ・ゴキブリ用の燻煙剤を使ってみてください。
(燻煙剤を使用する際は、取扱説明書に従って安全に使用にして下さい。)
屋根裏にアライグマの子供がいるときは、燻煙剤の使用はできる限り行わない方が良いです。
なぜなら、アライグマの親が子供を煙から守ろうと壁の中に落としてしまうことがあります。
そのまま子供が逃げられなくなる〔または親が出せなくなる〕と、壁の中で餓死してしまい、悪臭の原因となります。
アライグマの子供が屋根裏にいるかどうかは、鳴き声を確認すればわかります。
大人のアライグマはあまり鳴きませんが、子供は親を呼ぶため、〈クルルルル〉〈クックック〉などの鳴き声で鳴きます。
このような鳴き声が聞こえる場合は、アライグマの子供の存在を疑いましょう。
再び侵入されることを防ぐため、アライグマを追い出したあと侵入口を封鎖することが重要です。
①縁の下や床下の通気口
②壁・軒下の破損部分や隙間
③戸袋内の隙間
④屋根の隙間
⑤屋根・壁のつなぎ目
⑥外壁の換気口
⑦増築部のつなぎ目
⑧エアコンの配管導入部分 等
※建物の構造で注意する箇所は変わります。
アライグマは顔さえ通ることができれば、4〜5cm程の隙間があれば侵入できてしまいます。
足跡が多くついている箇所があれば、その周辺からアライグマが侵入している可能性が高くなります。
実際に侵入口となっている箇所だけでなく、4〜5cmほどの穴・隙間は塞いでおくと予防につながりその後安心です。
塞ぐときは、金網やパテを使用するがおすすめです。
アライグマは鳥獣保護管理法で保護された動物です。
許可なく捕獲したり、むやみに傷つけたりすることは禁止されています。
しかし、家屋や農作物へ実際に被害が出ている場合であれば、許可を取り捕獲することが可能となります。
許可を得るには、被害状況や捕獲方法、捕獲器の設置場所などを記載した申請書の提出が必要となります。
①捕獲器を貸し出ししてくれる
②捕獲器を設置してくれる
③業者を派遣して捕獲してくれる(捕獲は無償だが他の作業は有償)
④業者を紹介してくれる(紹介は無償だが捕獲は有償)
⑤捕獲器の購入に補助金を出してくれる
⑥相談にのってくれる
自治体によっては、捕獲器の貸し出しだけではなく、設置や業者の派遣まで無償で対応してくれるところもあります。
ただし、自治体が捕獲器を設置してくれる場合でも、餌の準備や設置中の捕獲確認といった管理は自分でおこなわなければいけなかったりします。
業者を派遣してくれる場合でも、侵入口の封鎖や清掃までしてもらう場合には費用が発生しますし、対応できないと言われてしまったり業者によって対応可能な範囲もさまざまです。
自治体が紹介してくれる業者以外でも、被害の規模や施工面積にあわせて対応してくれる、費用が安く済むなど、メリットをもつ業者は他にもあります。
自治体の対応を本当に、さまざまですのでご自身で対策を行う際はまずは自治体へ相談することをおすすめします。
手間なく安心してすべてを任せたい場合は、見積りや現地調査を依頼して納得できる業者を、探し任せることがおすすめです。
自身で追い出しや捕獲をすることに不安がある場合は無理せず業者へ依頼することをおすすめします。
アライグマ駆除を業者に任せるメリットとして、これらのことがあげられます。
①アライグマを確実に建物や屋根裏から追い出してくれる
②高所や狭い場所の難しい箇所の作業も任せることができる
③侵入口の調査や特定をしてくれる
④侵入口となる隙間を封鎖してくれる
⑤屋根裏の清掃や消毒をしてくれる
⑥再侵入した際の保証などがある
アライグマを再び近寄らせないためには、日頃から予防対策をしておくことも大切です。
学習能力が高いアライグマは、一度追い出してもそこが居心地のよい環境と認識してしまえば、再び戻ってくることが多いです。
アライグマにとって居心地のよい環境とは、付近に餌が豊富にあり、安心して身を隠すことができる場所です。
①付近に餌をなくす
②雑草や庭木を短くする
アライグマは雑食性なので、基本的に何でも食べてしまいます。
庭で野菜や果物を育てているなら収穫しましょう。
落果したものもアライグマの餌となるため、収穫できない作物は処分し、そのまま放置しないことが大切です。
他にも、生ごみやペットフードもアライグマにとっては餌となります。
生ごみは蓋のあるゴミ箱や容器のようなものを使用しましょう。
ペットフードも、お皿に残っているものをそのままにせず、夜には片付けるように心掛けましょう。
家の周りの雑草はなるべく刈り短くしておき、屋根近くまで伸びた庭木は剪定をしましょう。
アライグマは警戒心が強い動物です。
雑草が生い茂っている場所は身を隠せて安心できる場所と認識します。
寄せ付ける原因となってしまうため、定期的に草刈りをしましょう。
また、アライグマは運動能力が非常に高く木登りが得意です。
庭木の枝が伸びていると、そこから屋根へ登り、隙間などから屋根裏に侵入してしまいます。
屋根にかかっている枝は、剪定をして枝から移れないようにしておきましょう。
建物や屋根裏に住み着いたアライグマを放置していると、被害がさらに広がります。
①動く音や足音、鳴き声による騒音が起こる
②糞尿によって悪臭が漂う
③糞尿によって天井にシミができる
④糞尿によって天井が落ちる
⑤農作物や生ごみが食べられ荒らされる
⑥健康被害が起こる
アライグマは人へ感染する病原菌や寄生虫を保持しているおそれがあります。
レプトスピラ菌を保有している個体の糞尿に触れることで感染します。
5~14日の潜伏期間ののち、初期症状として発熱、頭痛、筋肉痛、結膜充血などが起こる。
重症になると黄疸や出血、腎機能障害などを引き起こす。
フンが排泄された土壌や水中に触れることで感染する。
発疹や腸管寄生を引き起こす。
アライグマを放置して屋根裏で繁殖されてしまうと、被害もかなり大きくなってしまいます。
アライグマは3月〜6月の間が繁殖時期です。
一度の出産で3〜8匹もの子供を産みます。
子供が産まれてしまうと、その後の処置も大変になってしまうことから、アライグマが発生場合はなるべく早急な駆除が大切といえます。
アライグマの侵入を放置してしまうと、建物の破損や劣化の原因となってしまったり、不衛生な環境により健康への被害を及ぼす事もございます。
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