
床下の異音は
害獣だけが原因ではありません。
実際には
害獣(ネズミ・イタチ等)
湿気による木材劣化やきしみ
シロアリ被害
の3系統が代表的です。
“音の種類”と“床の症状”を組み合わせるだけで、
原因の方向性はかなり絞り込めます。
ガサガサ
カサカサ
ときどきカリカリ
移動する音
夜間に増えやすく、
キッチンや収納に近い床で顕著になることが多いです。
ミシミシ
ギシギシ
キュッ
人が歩いたときに連動して鳴るのが特徴。
梅雨〜夏に悪化しやすい傾向があります。
シロアリは“音”よりも
床の沈み・軋みの増加・羽アリなどの症状で気づくことが多いです。
夜間に床下で動く音
壁際や床下収納周辺にフン
食品袋や段ボールにかじり跡
外周の通気口や基礎周りに隙間
床鳴りが人の動きと一致
カビ臭が強い
収納内が湿っぽい
築年数が経ち、換気が弱い
床がフワッと沈む
木部を叩くと空洞音
春〜初夏に羽アリが出た
水回り付近の症状が強い
基礎の隙間
通気口の劣化・破損
配管の貫通部
勝手口・玄関周りの構造隙間
物置や外構の死角
床下は「外から見えにくい」ため、
小さな隙間が長年放置されて侵入口化することがあります。
※無理な潜り込みは事故の元です。
床下収納など安全に見える範囲に限定しましょう。
懐中電灯で
フン
巣材
断熱材の乱れ
水漏れ跡
をチェック
家の外周を一周して
通気口
配管穴
基礎の欠け
を確認
床下で水漏れやカビ跡が見つかった場合は、
害獣より先に湿気/設備の問題を疑う判断も重要です。
床下異音は原因が複合することもあるため、
次の順で安全に整理していくのがおすすめです。
危険性の確認(漏電臭や重大な沈みがないか)
シロアリの疑いが強ければ専門点検
害獣の痕跡があれば侵入口調査
湿気対策(換気・防湿の検討)
“どれか1つに決めつけない”ことが、
再発や見落としを防ぎます。
調査
追い出し・捕獲
清掃・消毒
侵入口封鎖
再発防止
床下は天井裏と同様、
封鎖の質が成果を左右します。
床下は環境が閉鎖的で、
害獣の活動が
断熱材の乱れ
換気不良
汚染
を助長し、結果的に
湿気・カビ・木材劣化の悪化につながることがあります。
逆に、湿気環境が強いと
害獣が居心地の良い隠れ場所として利用しやすくなる場合も。
健康被害や家の資産価値を守るためには、
“害獣だけ”の視点で終わらせないのがポイントです。
A. 害獣の繁殖・活動増加、湿気の増大の両方が関係する可能性があります。音の種類と床の症状をセットで見てください。
A. 湿気由来のきしみには効果が期待できますが、害獣が原因なら別対策が必要です。
A. 侵入経路が残っていれば出る可能性があります。早期の外周封鎖が重要です。
床下の異音は
害獣・湿気・シロアリの三方向から切り分けるのが最短ルートです。
“音のタイプ”と“床の症状”を整理し、
必要なら専門調査を組み合わせて
追い出し→清掃→封鎖まで完結させることで、
再発と大規模修繕リスクを抑えられます。