COLUMNコラム

住宅のコウモリ侵入対策ガイド

2025.07.15
住宅のコウモリ侵入対策ガイド

コウモリを徹底的に寄せ付けない!侵入ルートと撃退法を総ざらい|戸建て・マンション共通対策

なぜコウモリは住宅に入り込むのか?行動パターンを知る

夜行性+帰巣本能で定着しやすい

コウモリは夜行性で、昼間は暗くて静かな場所を好みます。住宅の屋根裏・換気口・雨戸の裏・シャッターボックスなど、人目につきにくい場所は絶好の「隠れ家」になります。

一度住み着くと、帰巣本能により、追い出しても再び戻ってくる可能性が高いです。

繁殖期は春~夏。放置は数十匹の群れに発展も

4月~7月は繁殖期で、1匹の侵入が数十匹に拡大する危険性もあります。新築・築浅の家でも、わずかな隙間(直径1.5cm程度)から侵入してきます。

被害事例から学ぶ「放置の代償」

  • 天井裏に溜まったフンが腐敗し、天井が抜け落ちた(築8年の木造住宅)
  • 深夜の鳴き声や羽音による不眠・ストレス障害(40代主婦)
  • コウモリに寄生するダニによる健康被害(小児アレルギー性皮膚炎)

放置期間が長ければ長いほど、健康被害・建物損傷・精神的苦痛が深刻になります。

コウモリの侵入口マップ|狙われやすい場所ランキング

ランク 侵入箇所 理由
1位 屋根の軒下通気口 外から見えづらく、隙間構造が多いため
2位 換気口(浴室・トイレ) メッシュが粗い or 経年劣化で破れやすい
3位 シャッターボックス 暗くて狭く、外敵から守られやすい
4位 屋根瓦の重なりや破損部分 ほんの数センチでも侵入可能
5位 エアコン配管の貫通穴 パテの劣化・施工不備が狙われる

※重要:一箇所塞いでも別ルートから再侵入されるリスクあり。総点検と一斉対策が鉄則です。

今すぐできる予防法5選|日常で習慣化すべきこと

  1. 通気口にパンチングメタル or 防虫キャップを設置
    メッシュや金属製キャップで侵入を防止。通気性も確保できます。
  2. 隙間にパテ or 金網を充填
    外壁・配管まわり・屋根継ぎ目などを重点的にチェック。
  3. 夜間の照明管理(ベランダ・屋根照明)
    防虫ランプへの変更や、タイマーによる消灯も有効です。
  4. フンを見つけたら即清掃+除菌
    放置は再侵入のフェロモンサインになります。
  5. 巣になりそうな場所を定期点検
    雨どい裏・収納裏など暗くて狭い場所を定期巡回しましょう。

DIY対策の限界と注意点

鳥獣保護法の対象

コウモリは法律により捕獲・殺傷が禁止されています。追い出し+侵入口封鎖が基本です。

高所作業の危険

屋根まわりや軒天井の処理には転落リスクも。無理は禁物です。

感染症・ダニリスク

フンにはカビや寄生虫が含まれている可能性も。素手作業は避けましょう。

プロ業者が実施する「本気のコウモリ対策」

STEP1:現地調査・侵入口の特定

黒褐色のフンや臭気を手がかりに、侵入口を特定します。専用機材(UVライト・内視鏡)を使用します。

STEP2:忌避剤・ワンウェイトラップで追い出し

天然精油や化学刺激剤を併用。出入り口には「一方通行トラップ」を設置します。

STEP3:侵入口の完全封鎖

金網や防鳥パネル+高耐候性コーキングで再発防止。隙間のサイズ別に対処します。

STEP4:フン清掃・殺菌処理・消臭

業務用の高濃度殺菌・除菌剤を用いて処理。防ダニ・防菌・抗ウイルス効果も期待できます。

よくある質問(Q&A)

Q. 昼間に見かけないが、本当に住んでいる?
A. コウモリは日中は屋根裏や壁中に隠れています。音やフン、臭いで確認可能です。
Q. 「チチチ」「キキッ」といった高音がするけど?
A. コウモリの鳴き声や超音波が聞こえることがあります。特に夜間は要注意です。
Q. 業者費用はどのくらい?
A. 一戸建ての場合で5万~15万円程度が相場です。建物の構造・封鎖範囲により変動します。

まとめ|コウモリ対策は「侵入させない」が正解

  • コウモリは1.5cmの隙間でも侵入可能
  • 繁殖・群れ化により被害は加速度的に拡大
  • 自力対策には限界とリスクがある
  • プロ業者による調査・追い出し・封鎖・清掃が最も確実

もし、屋根裏から音がする・フンを見かけたら、早めに対応しましょう。知識と準備が、あなたの家を守ります。