コウモリを徹底的に寄せ付けない!侵入ルートと撃退法を総ざらい|戸建て・マンション共通対策
なぜコウモリは住宅に入り込むのか?行動パターンを知る
夜行性+帰巣本能で定着しやすい
コウモリは夜行性で、昼間は暗くて静かな場所を好みます。住宅の屋根裏・換気口・雨戸の裏・シャッターボックスなど、人目につきにくい場所は絶好の「隠れ家」になります。
一度住み着くと、帰巣本能により、追い出しても再び戻ってくる可能性が高いです。
繁殖期は春~夏。放置は数十匹の群れに発展も
4月~7月は繁殖期で、1匹の侵入が数十匹に拡大する危険性もあります。新築・築浅の家でも、わずかな隙間(直径1.5cm程度)から侵入してきます。
被害事例から学ぶ「放置の代償」
- 天井裏に溜まったフンが腐敗し、天井が抜け落ちた(築8年の木造住宅)
- 深夜の鳴き声や羽音による不眠・ストレス障害(40代主婦)
- コウモリに寄生するダニによる健康被害(小児アレルギー性皮膚炎)
放置期間が長ければ長いほど、健康被害・建物損傷・精神的苦痛が深刻になります。
コウモリの侵入口マップ|狙われやすい場所ランキング
ランク |
侵入箇所 |
理由 |
1位 |
屋根の軒下通気口 |
外から見えづらく、隙間構造が多いため |
2位 |
換気口(浴室・トイレ) |
メッシュが粗い or 経年劣化で破れやすい |
3位 |
シャッターボックス |
暗くて狭く、外敵から守られやすい |
4位 |
屋根瓦の重なりや破損部分 |
ほんの数センチでも侵入可能 |
5位 |
エアコン配管の貫通穴 |
パテの劣化・施工不備が狙われる |
※重要:一箇所塞いでも別ルートから再侵入されるリスクあり。総点検と一斉対策が鉄則です。
今すぐできる予防法5選|日常で習慣化すべきこと
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通気口にパンチングメタル or 防虫キャップを設置
メッシュや金属製キャップで侵入を防止。通気性も確保できます。
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隙間にパテ or 金網を充填
外壁・配管まわり・屋根継ぎ目などを重点的にチェック。
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夜間の照明管理(ベランダ・屋根照明)
防虫ランプへの変更や、タイマーによる消灯も有効です。
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フンを見つけたら即清掃+除菌
放置は再侵入のフェロモンサインになります。
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巣になりそうな場所を定期点検
雨どい裏・収納裏など暗くて狭い場所を定期巡回しましょう。
DIY対策の限界と注意点
鳥獣保護法の対象
コウモリは法律により捕獲・殺傷が禁止されています。追い出し+侵入口封鎖が基本です。
高所作業の危険
屋根まわりや軒天井の処理には転落リスクも。無理は禁物です。
感染症・ダニリスク
フンにはカビや寄生虫が含まれている可能性も。素手作業は避けましょう。
プロ業者が実施する「本気のコウモリ対策」
STEP1:現地調査・侵入口の特定
黒褐色のフンや臭気を手がかりに、侵入口を特定します。専用機材(UVライト・内視鏡)を使用します。
STEP2:忌避剤・ワンウェイトラップで追い出し
天然精油や化学刺激剤を併用。出入り口には「一方通行トラップ」を設置します。
STEP3:侵入口の完全封鎖
金網や防鳥パネル+高耐候性コーキングで再発防止。隙間のサイズ別に対処します。
STEP4:フン清掃・殺菌処理・消臭
業務用の高濃度殺菌・除菌剤を用いて処理。防ダニ・防菌・抗ウイルス効果も期待できます。
よくある質問(Q&A)
- Q. 昼間に見かけないが、本当に住んでいる?
- A. コウモリは日中は屋根裏や壁中に隠れています。音やフン、臭いで確認可能です。
- Q. 「チチチ」「キキッ」といった高音がするけど?
- A. コウモリの鳴き声や超音波が聞こえることがあります。特に夜間は要注意です。
- Q. 業者費用はどのくらい?
- A. 一戸建ての場合で5万~15万円程度が相場です。建物の構造・封鎖範囲により変動します。
まとめ|コウモリ対策は「侵入させない」が正解
- コウモリは1.5cmの隙間でも侵入可能
- 繁殖・群れ化により被害は加速度的に拡大
- 自力対策には限界とリスクがある
- プロ業者による調査・追い出し・封鎖・清掃が最も確実
もし、屋根裏から音がする・フンを見かけたら、早めに対応しましょう。知識と準備が、あなたの家を守ります。