COLUMNコラム

匂いと音を活用したゴキブリ対策

2025.04.27
匂いと音を活用したゴキブリ対策

はじめに

ゴキブリは「嫌われ者」の代表格とも言える害虫です。
しかし、ただ単に気持ち悪いだけではありません。彼らは雑菌やウイルスを媒介し、私たちの健康リスクを高める存在でもあります。
だからこそ、早期発見と適切な対策が重要です。

この記事では、特に「ゴキブリが嫌う匂い」と「嫌う音」に焦点をあて、
誰でもできる駆除・予防法を徹底的に解説していきます。
自然派志向の方や小さなお子様・ペットがいるご家庭にもぴったりの内容です。
ぜひ参考にしてください!


ゴキブリが嫌う匂いと活用方法

ゴキブリは、人間の約50倍とも言われる発達した嗅覚を持っています。
これにより、食べ物や水をいち早く察知し、生存に有利な環境を探し当てます。
逆に、強い刺激臭や特定のアロマ成分を嫌い、避ける習性も持っているのです。

この性質を利用すれば、ゴキブリを家に寄せ付けない“天然バリア”を作ることができます。
ここでは、代表的な「ゴキブリ忌避に効果的な匂い」と、その具体的な活用方法を紹介します。


ミント系(ハッカ油)

ゴキブリはミントの香りが大の苦手!

特にメントール成分が多く含まれる「ハッカ油」は、ゴキブリにとって強烈な刺激になります。
嗅覚にダメージを与えるため、本能的にその場から逃げ出したくなるのです。

ハッカ油は、ほかの昆虫(例えば蚊やダニ)にも忌避効果があり、万能な虫除けとして非常に優秀です。

【ハッカ油スプレーの作り方】

自宅で簡単にできるハッカ油スプレーのレシピをご紹介します。

材料(スプレー100ml分)

  • ハッカ油:用途に応じた滴数、5〜10滴

  • 無水エタノール(または消毒用エタノール):10ml

  • 精製水(または水道水でも可):90ml

  • スプレーボトル(ガラス製・遮光がおすすめ)

作り方

  1. スプレーボトルにエタノールを入れる

  2. ハッカ油を加えてよく混ぜる

  3. 精製水を加え、軽く振って完成!

※使用前にも軽く振りましょう。
(エタノールは油分と水分をうまく混ぜる「乳化剤」の役割をします)

【濃度別レシピ一覧】

①【高濃度タイプ】ゴキブリ・害虫忌避専用(10%濃度目安)

✅ ゴキブリや蚊・ダニなどへの強力忌避効果を狙いたい時に!

配合目安(100ml)

  • ハッカ油:10〜15滴(約0.5ml)

  • 無水エタノール:10ml

  • 精製水:90ml

【使い方】

  • ゴキブリの侵入口(玄関、窓枠、換気口周辺)に1日1〜2回スプレー

  • キッチンやシンク下、冷蔵庫裏にも

  • 網戸やドアの周辺にもシュッとひと吹き

【注意点】

  • 刺激が強めなので、直接肌や目にかからないように注意!

  • ペットが舐める可能性のある場所には控えめに。


②【中濃度タイプ】日常の虫除け・消臭用(5%濃度目安)

✅ 軽い虫除けや室内の空間消臭・リフレッシュにぴったり!

配合目安(100ml)

  • ハッカ油:5〜7滴

  • 無水エタノール:10ml

  • 精製水:90ml

【使い方】

  • 部屋の空間にスプレー(芳香剤代わりに)

  • カーテンやソファに軽く吹きかけてリフレッシュ

  • 衣類やカバンの消臭スプレーとしてもOK

【注意点】

  • 布製品にシミができないか目立たない場所でテストしてから使いましょう。


③【低濃度タイプ】ペット・子ども向け安全設計(1〜2%濃度目安)

✅ 小さなお子様やペットと暮らすご家庭におすすめの安心タイプ!

配合目安(100ml)

  • ハッカ油:1〜2滴

  • 無水エタノール:10ml

  • 精製水:90ml

【使い方】

  • 室内全体への虫除け目的にふんわりとスプレー

  • ベビーカーやペットカート周辺にも軽く使用可能(※顔周りは避ける)

【注意点】

  • ハッカ油は猫には特に注意(猫はハッカ系精油に弱いので、使用を避けるか獣医師に相談)

  • 目線より低い位置へのスプレーを控えめにすると安心です。

【おすすめの使い方】

  • キッチン、洗面所、玄関、ベランダ周辺に毎日1〜2回スプレー

  • ゴキブリの侵入経路(換気口、窓枠、配管周り)を中心に重点的に

  • ゴミ箱の周囲、シンク下にもスプレーすると効果抜群!

【ポイントと注意点】

  • 天然成分なので、ペットや小さな子どもがいるご家庭でも比較的安全。
    (ただし、高濃度使用は控える)

  • 香りは数時間で薄れるため、こまめな再噴霧が必要。

  • ハッカ油はプラスチックを劣化させることがあるので、スプレーボトルはPETではなくガラスか金属製が望ましい。


レモングラス・シトロネラ

爽やかでありながらゴキブリには不快な香り

レモングラスやシトロネラは、シトラールやシトロネラールといった成分を豊富に含んでいます。
これらはゴキブリにとって「避けたい匂い」であり、寄り付かなくなる効果が期待できます。

また、これらの香りは人間にとってはリフレッシュ効果があり、アロマテラピーでも人気。
一石二鳥の対策と言えるでしょう。

【おすすめの使い方】

  • アロマディフューザーで拡散
     → 部屋全体に香りを広げることで、広範囲の防御効果が期待できる。

  • コットンやガーゼにエッセンシャルオイルを染み込ませて置く
     → 棚の裏、冷蔵庫の下、シンクの奥など「ゴキブリが隠れそうな場所」に設置。

【注意点】

  • シトロネラは特に敏感な方には刺激が強いことがあるので、適量を心がけましょう。

  • ペット(特に猫)に対して強い精油成分はリスクがあるため、使用する場所を調整すること。


ベイリーフ(ローリエ)

キッチンに常備してあるアレがゴキブリ除けに!

ベイリーフ(ローリエ)は、料理に香り付けとして使用される葉ですが、
実はゴキブリも嫌う香りを発しています。

特に乾燥ローリエは香りが凝縮されており、忌避効果が高まります。

【おすすめの使い方】

  • 乾燥ローリエを小さな袋(お茶パックなど)に入れて設置

    • キッチン棚の中

    • シンク下の収納

    • 食材を置く棚

  • ローリエを粉砕して撒く

    • 隙間や家具の下に撒くと、より効果的。

    • 1〜2か月ごとに新しい葉に取り換えると持続力アップ!

【補足】

  • 調理用の乾燥ローリエで十分効果あり。

  • ナチュラルな素材なので、食品周りでも安心して使えます。


ゴキブリが嫌う音とは?

ゴキブリは音に対してもある程度の感受性を持っています。
特に人間には聞こえない「超音波領域」の音を嫌うことがわかっています。

これを応用した対策も有効です。


超音波機器の利用

ゴキブリにストレスを与える超音波とは?

市販されている「害虫忌避用超音波機器」は、主に20kHz〜65kHzの高周波を発します。
ゴキブリにとっては、異常に感じる音域であり、その場に居続けることが困難になるのです。

【超音波機器の特徴】

  • コンセントに挿すだけで24時間稼働

  • 定期的な交換やメンテナンス不要

  • ゴキブリ以外にも、ネズミ、ダニ、蚊にも効果あり

  • 人間やペットには無害(ただし一部ペットは敏感な場合も)

【設置のコツ】

  • 壁際や家具の裏側など、ゴキブリの通り道付近に設置

  • 家中に効果を広げるため、複数台設置がおすすめ

  • 家具やカーテンなどに遮られない場所に置くこと


音だけで完全駆除できるか?

超音波機器は、あくまで「忌避」「予防」がメインです。
巣を作ってしまったゴキブリの群れを、超音波だけで完全駆除することはできません。

そのため、次のような使い方がおすすめです。

  • 超音波機器+ハッカ油スプレーの併用

  • 超音波機器+物理的駆除(ベイト剤・トラップ)の併用

  • 定期的な掃除と合わせた利用


ゴキブリを寄せ付けない予防対策

ゴキブリを家に寄せ付けないためには、環境そのものを「住みにくい場所」にすることが重要です。

【基本の対策】

  • 毎日掃除して食べかす・ゴミを残さない

  • 食品は密閉容器に保管する

  • 水回り(シンク・風呂場)を乾燥させる

  • 段ボールや新聞紙を室内に溜め込まない(産卵・隠れ家にされやすい)

  • 換気口、配管、窓の隙間を塞ぐ

【匂い&音を組み合わせた予防】

さらに、匂いと音を加えれば防御力が飛躍的に高まります。

【実践例】

  • ハッカ油スプレーを出入り口周辺に毎日噴霧

  • キッチン、シンク下、冷蔵庫裏にローリエ設置

  • 部屋にディフューザーでレモングラスの香りを広げる

  • 超音波機器を設置して24時間稼働させる

これらを「習慣化」することで、ゴキブリの侵入リスクを劇的に減少させることができます。


まとめ

ゴキブリ対策は、単なる「見かけたら駆除」では遅すぎます。
日頃から、ゴキブリが嫌う環境作りを徹底することが最大の防御です。

匂いと音という「自然なバリア」を上手に活用しながら、
掃除・食品管理・隙間対策を組み合わせ、ゴキブリ知らずの住環境を実現しましょう!