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新築ほど住み着く?コウモリ追出し方法

2024.09.01
新築ほど住み着く?コウモリ追出し方法

新築の家に引っ越したばかりのときは、期待と喜びに満ちていますよね。しかし、その夢のマイホームが予期しない問題に直面することもあります。特に、コウモリが住み着くという問題は、多くの新築住宅の所有者にとって驚きの事実かもしれません。なぜ新築の家がコウモリに狙われやすいのか、そしてその対策について詳しく解説します。

1. なぜ新築住宅にコウモリが住み着くのか?

新築の家がコウモリに狙われやすい理由はいくつかあります。以下にその主な理由を挙げてみましょう。

1.1 新築住宅の構造上の問題

新築住宅は、最新の建築基準に基づいて設計されているため、家全体の密閉性が高くなることが一般的です。
しかし、家を建てる際にどうしても避けられない微細な隙間や開口部が発生することがあります。
コウモリはその小さな隙間を見逃しません。
コウモリは非常に柔軟で、わずか2センチ程度の隙間があればそこから侵入できるのです。
新築住宅ではまだそのような隙間が存在する可能性が高く、
これがコウモリにとって絶好の侵入ポイントとなります。

1.2 新築地域の環境要因

新築の住宅地はしばしば郊外や自然に近い場所に位置しています。
これは、コウモリにとって理想的な環境となることがあります。
コウモリは昆虫を餌とし、自然環境が豊かな場所では昆虫の量も多くなります。
そのため、新しい住宅地はコウモリにとっても魅力的な狩り場となり、家屋内に住み着く理由の一つとなります。

1.3 新築ほど安全だから

新築ほど、ネズミやその他のコウモリの捕食者やコウモリより強い野生動物が住み着いていない場合が多いので
弱いコウモリにとってみれば、新築ほど住処としやすい環境になります。

2. コウモリが住み着くことのリスク

コウモリが住宅内に住み着くことには、いくつかの深刻なリスクが伴います。これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。

2.1 健康への影響

コウモリは狂犬病ウイルスやヒストプラズマ症を引き起こす菌を持っていることがあります。これらの病原体はコウモリの糞から空気中に広がり、住民の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特にヒストプラズマ症は、吸い込むことで肺感染症を引き起こすことがあり、免疫力が低下している人々にとっては非常に危険です。

2.2 建物への損害

コウモリが家に住み着くと、その糞尿による汚染が建物の構造や内装に悪影響を与えることがあります。コウモリの糞は腐食性があり、木材や石膏ボードを劣化させる原因となります。また、糞が溜まることで悪臭が発生し、家全体の住環境を悪化させる可能性もあります。

2.3 騒音問題

コウモリは夜行性の動物であり、夜間に活動することが一般的です。これにより、屋根裏や壁の中で動き回る音が発生し、住民の睡眠を妨げることがあります。特に子供や老人などの敏感な人々にとっては、コウモリによる騒音が大きなストレスの原因となるかもしれません。

3. コウモリの駆除方法と予防策

コウモリが家に住み着いた場合、適切な駆除と予防策を講じることが重要です。以下にその方法を詳しく説明します。

3.1 コウモリの駆除

コウモリの駆除は法律で規制されている場合が多いため、専門の業者に依頼するのが最も安全で効果的です。業者は、家の中や屋根裏を徹底的に調査し、コウモリの出入り口を特定して封鎖します。その際、コウモリが家の外に出た後に出入り口を閉じることが重要です。また、糞の除去や消毒作業も業者が行うため、衛生面でも安心です。

3.2 予防策

コウモリの侵入を防ぐためには、家の構造に注意を払うことが必要です。以下の予防策を講じることで、コウモリの侵入を防止することができます。

  • 隙間の封鎖: 家の屋根、壁、窓枠、換気口など、コウモリが入り込みやすい隙間をしっかりと封鎖します。特に、2センチ以上の隙間は見逃さないようにしましょう。
  • 照明の設置: コウモリは暗闇を好むため、屋根裏や家の周囲に照明を設置することで、コウモリの侵入を抑制する効果があります。
  • 防鳥ネットの使用: 屋根裏や換気口などに防鳥ネットを設置することで、コウモリが入り込むのを防ぐことができます。防鳥ネットは耐久性があり、長期間使用することが可能です。
  • 音波装置の利用: 特定の周波数の音波を発生させる装置を使用することで、コウモリを追い払うことができます。ただし、効果には個体差があるため、他の対策と併用することが推奨されます。

4. コウモリ駆除の法的側面

コウモリは多くの国で保護されている動物であり、その駆除には法律的な規制が存在します。日本においても、コウモリの捕獲や殺処分は法律で禁止されている場合があります。そのため、コウモリ駆除を行う際は、法律に則った方法で実施することが求められます。違法な駆除は罰則の対象となる可能性があるため、必ず専門業者に相談し、適切な方法で対応しましょう。

5. コウモリの駆除後の対策

コウモリを駆除した後も、再び侵入されるリスクは残っています。駆除後のアフターケアとして、以下の対策を講じることが重要です。

5.1 定期的な点検

家屋の構造や防護策が効果を発揮しているかを定期的に点検することが大切です。特に季節の変わり目や大雨、大風の後は、建物の隙間や防鳥ネットの状態を確認しましょう。

5.2 環境整備

コウモリが住み着きにくい環境を作るためには、家の周囲を清潔に保ち、不要な樹木や草を取り除くことが効果的です。また、昆虫が発生しやすい場所を特定し、適切な防虫対策を講じることもコウモリの再侵入防止に役立ちます。

5.3 コウモリの習性を理解する

コウモリの習性を理解することで、効果的な駆除と予防策を講じることができます。例えば、コウモリは夜行性であるため、日中は活動が鈍く、夜間に多くの活動を行うことが知られています。これを利用して、コウモリが活動している時間帯を避けて点検や対策を行うことで、より効果的な結果が得られるでしょう。

 


さいごに

新築の家にコウモリが住み着くことは、意外な問題として多くの人々にとって驚きかもしれません。
競合相手がいないため弱いコウモリにとってみたら新築ほど住み着きやすいおうちはないのです。
しかし、適切な対策を講じることで、コウモリによる被害を防ぎ、健康で快適な住環境を維持することが可能です。コウモリの習性や駆除方法、予防策を理解し、必要に応じて専門業者の助けを借りながら、安全で安心なマイホームを守りましょう。