COLUMNコラム

屋根裏から物音?ハクビシン対策

2025.01.27
屋根裏から物音?ハクビシン対策

1. ハクビシンとは

ハクビシン(白鼻芯)は、ネコ目ジャコウネコ科の動物で東海~東日本で見られる雑食性であり、主に夜行性の哺乳類です。
その特徴的な白い鼻筋と体長約50~60cm(尾を含めると1m近くになる場合もあります)が特徴です。
もともと東南アジア原産の動物ですが、日本では野生化しており、特に農村部や都市部の郊外地域において被害が確認されています。ハクビシンは木登りが得意で、柱や壁、電線の上などを移動します。
また、
屋根裏や天井裏に侵入し、糞尿による悪臭、断熱材の破損、さらには病原菌の媒介など、住環境に大きな影響を及ぼす害獣とされています。


2. ハクビシン被害の具体例

ハクビシンの被害は多岐にわたります。以下は主な被害例です:

  1. 屋根裏への侵入
    屋根裏に入り込み、断熱材を巣作りに利用することで、天井裏の破壊が発生します。また、排泄物による臭いやシミが天井材を劣化させる原因になります。
  2. 糞尿による健康被害
    ハクビシンの糞尿には、サルモネラ菌やエキノコックスなどの病原菌が含まれる場合があります。これにより、感染症やアレルギーのリスクが増大します。
  3. 騒音問題
    夜行性であるハクビシンは、夜間に活発に行動します。その結果、屋根裏や壁内での足音や物音が住人の安眠を妨げることがあります。
  4. 農作物被害
    果物や野菜を好むハクビシンは、農作物への被害を与えることもあります。特に柿、ブドウ、トマトなどが被害対象になりやすいです。

3. ハクビシン駆除の必要性

ハクビシンを放置することで、被害が拡大する可能性があります。健康被害や建物の損傷だけでなく、他の害獣(ネズミやゴキブリなど)を呼び込む原因にもなります。そのため、早急な対応が求められます。しかし、ハクビシンは鳥獣保護法によって保護されているため、無許可で捕獲することは法律で禁じられています。適切な手続きや専門業者への依頼が必要です。


4. ハクビシン駆除の具体的な対策

(1) 侵入経路の特定と封鎖

ハクビシン駆除の第一歩は、侵入経路を特定し、封鎖することです。彼らは非常に俊敏で、狭い隙間でも容易に侵入することができます。以下のポイントを確認しましょう:

  • 屋根や軒下の隙間
  • 通気口や排気口
  • 庭木が屋根に接触している箇所
  • 壁や基礎部分のひび割れ

封鎖には、金属製のメッシュやステンレスネットを使用すると効果的です。柔らかい素材ではハクビシンに噛み破られる可能性があるため、耐久性のある素材を選ぶことが重要です。


(2) ハクビシンを捕獲する方法

鳥獣保護法の規定に基づき、自治体の許可を得てから捕獲を行う必要があります。許可なしでの捕獲は違法です。
許可を得た後、以下の方法を活用します:

  • 箱罠
    箱罠は、ハクビシン駆除の際に一般的に使用される捕獲器具です。果物(バナナ、リンゴなど)や魚などを餌として仕掛けると効果的です。
  • 専門業者への依頼
    駆除王駆除のプロは、捕獲から搬出までの全工程を適切に行うため、法律や地域の規制を遵守しながら安全に対応してくれます。

(3) 屋根裏や侵入場所の清掃・消毒

ハクビシンの駆除後は、侵入場所や屋根裏を徹底的に清掃し、消毒する必要があります。糞尿の放置は健康被害を引き起こすだけでなく、再びハクビシンが寄りつく原因になります。専門業者による消毒サービスを利用するのが安全で効果的です。


(4) 忌避剤の使用

ハクビシンが再び近づかないよう、忌避剤を使用することも有効です。市販されているハクビシン用忌避剤や、強い臭いのする柑橘系スプレーを使用することで、彼らを寄せ付けない効果が期待できます。


(5) 自然環境の整備

庭木や茂みがハクビシンの移動経路となることが多いため、定期的に剪定を行い、家屋へのアクセスを遮断することが重要です。また、生ゴミを放置しないなど、餌となるものを屋外に置かない配慮も必要です。


5. ハクビシン駆除を依頼する際のポイント

  1. 経験豊富な業者を選ぶ
    駆除業者の選定は慎重に行いましょう。口コミや評判を確認し、適切な技術と知識を持つ業者を選ぶことが重要です。
  2. 見積もりを事前に確認
    駆除作業の料金は業者ごとに異なるため、複数の業者から見積もりを取得することをおすすめします。
  3. アフターケアの有無を確認
    駆除後の再発防止策や、定期点検サービスを提供している業者を選ぶと安心です。

6. ハクビシン駆除にかかる費用の目安

ハクビシン駆除の費用は状況や地域によって異なりますが、以下が一般的な目安です:

  • 侵入経路の特定と封鎖作業: 5万円~10万円
  • 捕獲作業: 3万円~8万円
  • 清掃・消毒作業: 2万円~5万円
  • 忌避剤設置: 1万円~3万円

業者ごとにサービス内容が異なるため、詳細を確認してから依頼することが重要です。


7. まとめ

ハクビシンは建物への被害だけでなく、健康リスクをもたらす可能性があるため、早急な対策が求められます。侵入経路の特定と封鎖、捕獲作業、清掃・消毒、そして再発防止策の実施が駆除の基本ステップです。また、自治体や専門業者と連携することで、法律を遵守しつつ、安全かつ効果的な駆除を行うことができます。被害を未然に防ぐためにも、定期的な家屋の点検と環境整備を心がけましょう。